噛まない→顎が発達しない→歯並びやかみ合わせが悪く原因に。
何故、現代の子供は歯並びが悪いと言われるのか?
今、歯並びの悪い子どもが増えています。その原因として、食生活の欧米化により、食べ物をしっかりと噛まなくなり、やわらかい食べ物ばかりを好んで食べる傾向があります。
やわらかい食べ物は、噛む回数が少ない為、顎が鍛えられなくなり、発達が低下します。
この様に、食生活の変化による顔の筋力の低下や顎の未発達な子どもが増えた為、現代の子供は歯並びが悪い、といわれる様になりました。
子供の歯並びが悪くなる原因は、遺伝による先天的要素もありますが、成長過程における環境や習慣などの後天的影響も深く関わってきます。中でも特に問題になるのが「くせ」です。
歯並びを悪くする「くせ」には下記があります。
- 指しゃぶり
- 唇をかむ
- 舌をかむ
- 爪や鉛筆をかむ
- おしゃぶりの長期使用などがあります。
歯並びの乱れは全身の発育や健康、そして心にまで悪影響を及ぼします。
大切なお子さんの一生を左右するとも言われている歯並びの問題は、早い時期に解消してあげる事で良い成長を促す事が可能となります。
お子様の健康を守るのは親御さんの大切な役目です。
乳児期のすきっ歯に関してですが、問題ありません。
とは言っても親御さんからすると心配になりますよね。
なぜ、問題がないかと言いますと、すきっ歯は永久歯に生え換わる際に必要な空隙です。
子どもの歯が生え変わりはじめる時期の6歳~7歳ごろは、すきっ歯になる事が多いのですが、特に心配することはありません。
乳歯は永久歯よりも小さいので、隙間が開いている状態は、永久歯のためのスペースが確保されていることを意味しています。お子様の成長とともに、歯も大きくなったり伸びたりし、自然と隙間がふさがってくれば大丈夫です。
但し、写真の様に、骨の中に過剰な歯があったり、唇の裏のヒダに異常がある場合(上唇小帯)などではこの現象は自然に治りません。唇小帯が大きい場合や太い場合はすきっ歯が治らない可能性があります。
この様な状態のお子さんは矯正歯科を受診する事をお勧めいたします。